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2005.09.07

AdventNet Web NMS とOPEN STM シリーズ製品が、J:COM全局ネットワーク監視システムの中核技術に
ー 分散サーバ構成のネットワーク監視システムにより、伝送障害を正確・迅速に検出 ー

アドベントネット株式会社(代表取締役:山下 義人、本社:横浜市)とパートナー企業である オーエスエスブロードネット株式会社(代表取締役:宮副 英治氏、本社:川崎市)は、日本ケーブルブロードバンド事業最大手である 株式会社ジュピターテレコム(J:COM)が、全局ネットワーク監視システムの構築に、オーエスエスブロードネット社のパッケージ製品である OPEN STMシリーズと共にAdventNet Web NMSを採用し、運用を開始したことを発表します。
同システムのインテグレーションは、元請である伊藤忠ケーブルシステム株式会社が担当しました。 オーエスエスブロードネット社では今後、本システムの開発成果を同社製品にフィードバックし、更なる製品競争力の強化を図る方針です。 アドベントネットはオーエスエスブロードネット社との協力体制の強化を図りながら、ケーブルブロードバンド事業者向け市場への取り組みを続けていく所存です。

製品情報URL

AdventNet Web NMS情報 http://www.adventnet.co.jp/products/Web_NMS/index.html
OPEN STMシリーズ情報 http://www.ossbn.co.jp/jpn/products/ossopenstm.html

会社情報

株式会社ジュピターテレコム(J:COM)は、1995年に設立された国内最大手のケーブルテレビ局統括運営会社です。 北海道、関東、関西、九州エリアのJ:COM17社(運営局)を通じて、195万5800世帯(2005年6月30日)にケーブルテレビ、高速インターネット接続、電話サービスを提供しています。 また、ホームパス世帯(敷設工事が済みいつでも加入頂ける世帯)は719万世帯(2005年6月30日)。主要株主は、住商/LMI スーパーメディア, LLC.とマイクロソフトグループで、 2005年3月にジャスダック証券取引所に上場しました(コード番号: 4817)。 http://www.jcom.co.jp/

オーエスエスブロードネット株式会社は、国内外のブロードバンド事業者向けにOSS/BSSソフトウェア製品の開発・販売・保守を行う研究開発型ベンチャー企業です。 神奈川県川崎市のかながわサイエンスパーク(KSP)を本店所在地として2001年6月に事業を開始し、自社の保有する特許技術を応用したソフトウェア開発・販売事業を展開しています。

米国AdventNet,Inc.(最高経営責任者(CEO):ベンブ シュリダー、本社:カリフォルニア州プリサントン)は、ネットワーク管理ソリューションを核にした ソフトウエアコンポーネントの開発を行っています。
製品は、通信機器ベンダー、通信キャリア、アプリケーションベンダー、サービスプロバイダ、システムインテグレータ、マネージメントサービスプロバイダなど、3 全世界の1200社以上の有力企業にOEM(相手先ブランド)を中心に採用されています。主な顧客としては、ノーテルネットワークス、シスコシステムズ、エリクソン、ルーセント・テクノロジーなどがあります。 近年のネットワーク管理システムのOEM市場では、デファクト・スタンダードとして認知されてきています。
アドベントネット株式会社は、米国AdventNet, Inc.が開発・製造・販売しているネットワーク管理関連および企業向けソリューションパッケージの日本市場への導入とサポート、コンサルテーションなどを 行っています。

(技術解説) J:COM 全局ネットワーク監視システム「Jackie」について

Jackieは、J:COMの全ケーブルモデムの状態情報をSNMPにより収集し、J:COM顧客管理システムの端末情報との照合により伝送障害の発生・復旧を高速に検知する、 ケーブル伝送ネットワークの監視システムである。Jackieは、ケーブルモデム-局間の伝送障害を検出するアクセス系システムと、アクセス系システムの通知内容に基づき ネットワーク全体を統合監視するセンター系システムにより構成される。このうちアクセス系システムには、オーエスエスブロードネット社のネットワーク監視製品である 「TIMS Net」と「AE」をCM収容台数により各局に分散配置し、高速・低負荷な全ケーブルモデムへのSNMPポーリングというJ:COMの提示した技術要件を解決した。 また、センター系・アクセス系のいずれか一方に障害が発生時、正常システムが障害システムの監視機能を一時的に代替するシステム間冗長構成により、可用性に対するJ:COMの厳しい基準をクリアした。
TIMS Netは、SNMPマネージャ機能とHTMLクライアント機能を持つ、Javaで開発されたブロードバンド監視用のサーバアプリケーションであり、Linux O/S、Firebird DBMS、JBoss/Tomcatおよび、 JRE1.4環境で動作する。TIMS Netは、SNMPによりケーブルモデムセンター装置から全ケーブルモデムのアドレス・位置情報を自動的に検出し、配下のAEにポーリングを指示する。 同時に、TIMS NetとAEのデータベースに蓄積された端末状態情報から光ノードおよび集合住宅単位で障害率を定期的に計算し、障害の発生・復旧を判断後、メール、SNMPにより上位システムに 障害イベントを通知する。
一方AEは、大量のターゲット機器への高速・低負荷ポーリングに特化して開発された、SNMP Getをマルチスレッド実行するサーバアプリケーションであり、Linux O/S、Firebird DBMSおよび、 JRE1.4環境で動作する。AEは、TIMS Netが自動検出したケーブルモデムのIPアドレスに対し、高速・低負荷にポーリングを並列実行し、収集した各ケーブルモデムの状態情報を、 AEとTIMS Netのデータベースに格納する。
アクセス系システムが検知した情報は、データベースレプリケーションとSNMPによりセンター系システムに通知される。センター系システムは、Java RMI APIないしはJDBCを経由して、 更に詳細な収集情報や過去の履歴情報を、TIMS NetやAEに問い合わせることができる。
センター系システムには、アドベントネット社のネットワーク監視ミドルウェアであるAdventNet Web NMSが採用された。採用の理由は、Web NMSが全てJavaで開発されており、 拡張性、柔軟性に富んでいる事。オーエスエスブロードネット社のTIMS Net、AEのSNMPスタックとしてアドベントネット社のSNMP APIを利用しており、 親和性が高い事による。センター系システムは全国3箇所の監視センターに配置され、配下のアクセス系システムを統合監視する。
Jackieは2005年8月16日現在、各監視センターや局に分散配置された26台のTIMS Netサーバ、69台のAEサーバにより、J:COMブロードバンドの 全ケーブルモデム端末約80万台を監視している。これらのサーバは全て、コストパフォーマンスに定評のあるIBM社のPCサーバとRed Hat社のEnterprise Linuxにより構成されている。

※ 本資料に掲載されている製品名、会社名などの固有名詞は各社の商標または登録商標です。®マーク、™マークは省略しています。

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